児童書のレビュー・考察ブログ

主に海外の小学生・中学生向け児童書の感想、考察をしています。

風の子キャディー ネタばれなし感想

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 1936年ニューベリー賞受賞f:id:g-mccaghrean:20190225013007j:plain

キャロル・ライリー・ブリンク作

ケート・セリディ絵

講談社(絶版してます)

面白さ ★★★★★満点f:id:g-mccaghrean:20181205022501j:plain

メッセージ性 ★★★★★満点 f:id:g-mccaghrean:20181205022501j:plain

元気になれる ★★★★★満点 f:id:g-mccaghrean:20181205022501j:plain

ジャンル 成長物語 冒険 家族もの

内容 開拓時代のアメリカを舞台にした、お転婆少女キャディの成長物語

感想 面白さ、テンポの良さは抜群で、伏線など、ストーリー運びも秀逸。11歳の女の子の成長を明るく、わくわくするようなタッチで描き切っています。

 

キャディの過ごす日々は、お転婆な日常と、時々のわくわくするような冒険に彩られていて、引き込まれ、ページをめくる手が止まらなくなりました (*゚▽゚*)ワクワク 。当時はまだ、「女の子はおしとやかに」という風潮の濃かった時代です。お転婆に生きることは、楽しいことばかりではないのですが、そこを湿っぽくなることなく読ませてくれます。女の子が女の子としての誇りをもって生きる素晴らしさを教えてくれる作品です。 また、この作品で伝わってくる、前向きで人間賛歌的なメッセージは大人になった今、読んでも味わい深く、考えさせられるもののばかりで読みたびに楽しめます(∩・∀・)∩オォ! 。ちなみに挿絵画家のケート・セリディ は「すてきなおじさん」「歌う木」などの傑作児童書を書いています。これはかなりいい作品なので興味のある方は是非読んでみてください(^O^)

 

 

やまねこ翻訳クラブの紹介ページです!→ http://www.yamaneko.org/bookdb/award/us/newbery/newb30j.htm

作者キャロル・ライリー・ブリンク について!

1895 - 1981 米国の作家。 1935年ウィスコンシンの開拓者であった祖母をモデルにした代表作「風の子キャディ」でニューベリー賞を受賞した。大自然に奔放に生きる11歳の主人公キャディに自立する現代女性への視点を与えており、米国の家庭小説の流れの一翼を担う作品として、ルイス・キャロル・シェルフ賞を’59年に受賞。

作者さんのほかの作品です!

 

小さいママと無人島

小さいママと無人島

 

 

 

 

ミンティたちの森のかくれ家 (Modern Classic Selection)

ミンティたちの森のかくれ家 (Modern Classic Selection)

  • 作者: キャロル・ライリーブリンク,中村悦子,Carol Ryrie Brink,谷口由美子
  • 出版社/メーカー: 文溪堂
  • 発売日: 2010/12/01
  • メディア: ハードカバー
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