ヘンショ―さんへの手紙 ネタばれなし感想
ベバリイ・クリアリー作
面白さ ★★★★☆4点
メッセージ性 ★★★★☆4点
ジャンル 成長物語 家族もの
内容 リーの父は、長距離トラックの運転手。母と離婚し、犬のバンディットと家を出た。リーは、両親への自分の気持ちや、学校でのできごとなどを、作家のヘンショウさんへの手紙に書く
感想 これは作者が、読者の子供たちに「離婚した両親を持つ少年の話を書いて」という手紙をもらってかいたお話らしいです。
これまで書いていた、ラモーナシリーズなどと違う、ちょっと重ための作風になっていますね。全体的にやや静かな作品で、特に事件が起きるわけでもなく、冒険するわけでもなく話が進んでいきます。
読んでいくにつれて、主人公のリーは、長距離運転手のお父さんとお母さんが離婚したわけを知ります。そして、それを何となくだけど、わかって受け止められるようになっていく過程が柔らかく描かれています。大人の悲しみを完全にではないけれど、いくらかでもわかるようになること。その少年の成長に重点が置かれているように思います。
明るく楽しい作品ではないけれど、クリアリーの最高傑作という声もある作品です。私はこの作品が、あまり理解できなかったので、うまく感想をかけないのですが、他の方はもっといい感想を書いておられます。
作者の代表作ヘンリー君シリーズとラモーナシリーズ
- 作者: ベバリイクリアリー,ルイスダーリング,Beverly Cleary,Louis Darling,松岡享子
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 2007/06/15
- メディア: 単行本
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私の書いた、「ラモーナ、八歳になる」の感想はこちら
「ラモーナとおとうさん」の感想はこちら