ラッキー・トリンブルのサバイバルな毎日 ネタばれなし感想
スーザン・パトロン作
2007年ニューベリー賞受賞
面白さ ★★★★☆ 4点
メッセージ性 ★★☆☆☆ 2点
内容 サバイバルキットのつまったバックパックがいつも手放せない女の子ラッキー。彼女のアタマの中は、疑問や不安や心配ごとがいっぱい!でも、目下のいちばんの悩みとは…?
感想 最近のニューベリー賞は微妙なものが多いように思います。本書はそれなりに面白いは面白いです。
舞台が、配給で暮らしている人々の小さなコミュニティというのも、興味をひかれるし、ひも結びが大好きな少年や、「立ち直る会」などの小ネタのエピソードもいいです。コミュニティでの暮らしも新鮮で読んでいるとわくわくします。けれど、ニューベリー賞という称号にふさわしい、「ヒューマニズム的なメッセージ性」があるかというと、どうも薄いとしか思えないです。ラストのほうでラッキーが思い切って行動したことの結果も、「なぜこうなる(゚~゚)」と納得できずに終わってしまいました。自分がこの本の深いメッセージを読み取れなかっただけなのかも、と思って他の方のレビューもいくつか読んでみましたが、どうも納得できるような意見に出会いませんでした。ニューベリー賞作品という見方をやめれば、「後に残るものはあまりないけれど、そこそこ普通に面白い本」という評価にはなりますねσ( ̄∇ ̄;)。
やまねこ翻訳クラブより、他の方のレビューです。ややネタバレ注意。
- 作者: スーザンパトロン,Susan Patron,片岡しのぶ
- 出版社/メーカー: あすなろ書房
- 発売日: 2008/10
- メディア: ハードカバー
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読んでいただき、ありがとうございました!