ささやき山の秘密 ネタバレ感想
ジョーン・エイケン作
1968年カーネギー賞受賞
1969年ガーディアン賞受賞
面白さ ★★★★★ 満点
メッセージ性★★★★☆ 4点
わくわく度★★★★★ 満点
内容 ティルツ一の竪琴をめぐって事件が起こる。それを保管するヒューズ老人と孫のオーエン。竪琴を手に入れようとするマリン侯爵。二人組の悪者に連れ去られたオーエンの前に、ジプシーのアラビス父娘が現れる。
「竪琴のことではね、昔の旅の詩人が歌った詩に、こんな予言が語られてるのよ」と、アラビスが言った。
ささやき山がほえたけり、
マリンの城が雲に乗る
その時マリンの殿の手に
金の竪琴うばわれん
ヒグハットベン山は雪かむり
心おごれる悪者は
悪魔が淵からまっ逆さま
闇の子どもらうごめいて
谷間の大人は災難逃れ
テイルツーの竪琴は持ち主に 本文より
感想 出だしが秀逸です。何かが起こりそうな予感いっぱいの始まりからすぐ物語に引き込まれます。
少年と少女、何か秘密のありそうな古い道具、大きな城の地下牢、冒険の予感とくれば、わくわくせずにはいられません(≧∀≦)。
そして期待を裏切らず、息もつかせぬ展開で波乱万丈の大冒険にいざなってくれます(*゚∀゚)=3ハァハァ。ストーリーもとてもよくできていて完成度が高く、伏線の使い方も見事で本当に読んでいて、楽しい良書でした。
読んでいただき、ありがとうございました!