シカゴよりこわい町 ネタばれなし感想
リチャード・ペック作 斎藤倫子 訳
1999年 ニューベリー賞オナー賞受賞
面白さ ★★★★☆ 4点
メッセージ性 ★★★★☆ 4点
痛快度 ★★★★★ 満点
内容 嘘はつく、銃はぶっぱなす。そんな田舎のおばあちゃんを訪ねていくと、毎年必ず何かが起こる! 僕らが初めて見る本物の死体や鼠入り牛乳。正義のためなら手段を選ばぬ祖母と過ごした、痛快かつ心温まる夏の思い出。
「どうしたかというと」祖母が答えた。「家を壊して、押し入ってきたのさ。押し込み強盗だ。末っ子は少年院。でかくなり過ぎた三人は刑務所だね。引き金にかけた指が誘惑に負けちまったら、そのかぎりじゃないがね。このショットガンが欲しくてやってきたんだから、くれてやってもいいわけだ、両目のど真ん中にね」 本文より
感想 シカゴ育ちの兄妹が、夏休み、おばあちゃんの家で過ごすためやってきます。このおばあちゃん、なんともロックでアンモラルで好戦的。タフで負けず嫌いで頑固ときてます。こんな祖母と過ごす日々はアルカポネが牛耳るシカゴより波乱万丈な日々になること請け合い。なんともはちゃめちゃで楽しい、愉快痛快な物語でした。
巻き込まれて大変な孫たちを尻目に、こちらはわくわくしながら次は祖母は何をやらかしてくれるんだろうとページをめくっていましたね。
笑える本が読みたい方、スカッとしたい方、そしていい話を読んでちょっとほろりとしたい方にもお勧めです。
読んでいただき、ありがとうございました。