児童書のレビュー・考察ブログ

主に海外の小学生・中学生向け児童書の感想、考察をしています。

家族もの

シカゴよりこわい町 ネタばれなし感想

リチャード・ペック作 斎藤倫子 訳 東京創元社 1999年 ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★☆ 4点 痛快度 ★★★★★ 満点 内容 嘘はつく、銃はぶっぱなす。そんな田舎のおばあちゃんを訪ねていくと、毎年必ず何かが起こる! 僕らが初…

ふくろ小路一番地 ネタばれなし感想

イーヴ・ガーネット作 石井桃子訳 1937年カーネギー賞受賞 岩波書店 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★☆ 4点 にぎやか度 ★★★★★ 満点 内容 ふくろ小路一番地に住む、子だくさんのラッグルス一家の物語。長女がお客さんの洗濯物をちぢませてしまったり、ふた…

スアレス一家は、今日もにぎやか ネタばれなし感想

メグ・メディナ 作 橋本恵訳 あすなろ書房 2019年ニューベリー賞受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★☆ 4点 読みやすさ ★★★★★ 満点 内容 11歳のメルシは、サッカーの得意な女の子。 名門私立校に編入したのはいいけれど、クラスメイトはリッチな子ばかり…

マイゴーストアンクル ネタばれなし感想 

ヴァージニア・ハミルトン作 島式子訳 原生林 1983年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★☆☆ 3点 メッセージ性 ★★☆☆☆ 2点 内容 1980年代のアメリカ。お母さんと兄のブラザーと3人で暮らす15歳の黒人の少女ツリー。お母さんは仕事で忙しく、ツリーは障害…

きらきら ネタばれなしレビュー

シンシア・カドハタ作 代田亜香子 訳 白水社 2005年ニューベリー賞受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★☆☆ 3点 内容 姉のリンがわたしに最初に教えてくれたことば、それは「きらきら」という日本語。深くてしかも透き通った海や空をあらわすことば。ある…

希望(ホープ)のいる町 ネタばれなし感想

2001年 ニューベリー賞オナー賞受賞 ジョーン・バウアー 作 作品社 (翻訳家金原瑞人さん推薦作品) 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 読みやすさ ★★★★★ 満点 内容 あたしはパパの名も知らず、ママも幼いあたしをおばさんに預けて出て行ってしまっ…

アル・カポネによろしく ネタばれなし感想

ジェニファ・チョールデンコウ作 あすなろ書房 2005年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 読後感の良さ ★★★★★ 満点 「カポネ洗濯サービス 一生に一度のチャンス! アル・カポネやマシンガン・ケリーなど、名高き社会の敵…

ジェーンはまんなかさん ネタばれなし感想

エレナー・エステス 作 1943年ニューベリー賞オナー賞受賞 岩波書店 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★☆☆ 3点 ほのぼの度 ★★★★★ 満点 内容 姉と兄と弟にはさまれた“まんなか”のジェーンは、みんなをあっと言わせるような目立つことをしたくてたまりません……

おばあちゃんのたんじょう日ばこ ネタバレなし感想

シャロン・ベル・マティス作 1976年ニューベリー賞オナー賞受賞 偕成社 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 内容 100才になるデューおばあさんが大切にしている箱…。黒人一家の愛と歴史を描く心に迫る一冊。 感想 身近な家庭内ヒューマンドラマが好き…

首のないキューピッド ネタばれなし感想

ジルファ・キートリー・スナイダー 作 冨山房(絶版してるので、読むとしたら、図書館で取り寄せなどでどうぞ) 1972年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★☆ 4点 はらはらドキドキ度 ★★★★★ 満点 内容 デービットの家に、義母モリ…

すえっ子のルーファス ネタばれなし感想

エレナー・エスティス作 1944年ニューベリー賞オナー賞受賞 岩波書店 面白さ ★★★☆☆ 3点 メッセージ性 ★★★☆☆ 3点 ほのぼの度 ★★★★★ 満点 内容 モファット家のすえっ子ルーファスは、いつも元気いっぱい。左利きなので草野球で思いがけない大活躍をしたり、腹…

まぬけなワルシャワ旅行 ネタばれなし感想

I・Bシンガー作 1969年ニューベリー賞オナー賞受賞 岩波書店 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★☆ 4点 ゆかい度 ★★★★★ 満点 内容 まぬけばかりの町ヘルムに住む、とびきりまぬけなシュレミールの抱腹絶倒の旅行談、欲の皮のつっぱった金持ちをまんまとだま…

クレイジー・レディー! ネタばれなし感想

ジェイン・レズリー・コンリー 作 福音館書店 1994年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★☆ 4点 読みやすさ ★★★★★ 満点 内容 となりのブロックにいるんだよ、やっかいな親子がさ。アル中でキレっぱなしの母親と、知恵おくれの息子…

偉大なるM.C.ネタばれなし感想

ヴァージニア・ハミルトン 作 岩波書店 1975年ニューベリー賞受賞 面白さ ★☆☆☆☆ 1点 メッセージ性 ★☆☆☆☆ 1点 内容 オハイオ川をのぞむセアラ山に建つあばら家で、仲良く暮らすアフリカン・アメリカンの13歳の少年M.C.とその家族。ある日、前後して山にや…

はじまりのとき ネタばれなしレビュー

タィン=ハ・ライ作 鈴木出版 2012年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★☆ 4点 内容 戦火のベトナムをのがれ、難民としてアメリカ合衆国でくらすことになった家族が、あらたに一歩をふみだすまでの1年。英語も話せないままいきな…

橋の下の子どもたち ネタばれなし感想

ナタリー・サベッジ・カールソン作 ガース・ウィリアムズ画 フェリシモ出版 1959年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 ほっこり度 ★★★★★ 満点 内容 ノートルダム大聖堂のちかくの橋をねぐらにするアルマンじいさんは、お…

ワトソン一家に天使がやってくるとき ネタばれなし感想

クリストファー・ポール・カーティス作 くもん出版 1996年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★☆ 4点 愉快度 ★★★★★ 満点 内容 ぼく、ケニー、十歳。不良の兄きバイ、妹のジョーイ、父ちゃん、母ちゃんの一家五人で、北のミシガン…

はいけい女王様、弟を助けてください ネタばれなし感想

モーリス グライツマン作 徳間書店 面白さ ★★★★☆ 4点 感動度 ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 内容 弟の病気は治らない…みんなそういうけど、そんなのうそだ! ぼくが世界一の名医をつれてきてきっと治してみせるから! イギリスのおじさんの家に行った…

不思議を売る男 ネタばれなし感想

ジェラルディン・マコーリアン作 偕成社 1989年カーネギー賞受賞 1989年ガーディアン賞受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★☆ 4点 内容 エイルサが図書館で出会ったその男は翌日から、エイルサの母親の古道具店ではたらくことになった。はじめは不審に思…

SO B. IT (ソー・ビー・イット) ネタばれなし感想

サラ ウィークス作 エクスナレッジ(出版社) 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 先が気になる度 ★★★★★満点 内容 ネバダ州のリノに住む、知的障害者の母親をもつ少女ハイディ。隣人に支えられた暮らしは、最小限にシンプルだが愛情に満たされていた…

ヘンショ―さんへの手紙 ネタばれなし感想

ベバリイ・クリアリー作 あかね書房 1984年ニューベリー賞受賞 面白さ ★★★★☆4点 メッセージ性 ★★★★☆4点 ジャンル 成長物語 家族もの 内容 リーの父は、長距離トラックの運転手。母と離婚し、犬のバンディットと家を出た。リーは、両親への自分の気持ちや、…

ティナのおるすばん ネタばれなし感想

イリーナ コルシュノフ 作 徳間書店 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 わくわく度 ★★★★★ 満点 内容 ティナはドイツに住む、8歳の元気な小学生です。今日は生まれて初めてのおるすばん。今日こそなんでもひとりでやって、お母さんに見直してもらお…

ラモーナ、八歳になる ネタばれなし感想

ベバリイ クリアリー作 学研 1982年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 元気になれる度 ★★★★☆ 4点 ジャンル ヒューマンドラマ 家族もの 内容 小学校3年生の人生もそんなに楽ではありません。ゆでたまご事件をおこし…

バドの扉がひらくとき ネタばれなし感想

クリストファー・ポール カーティス作 徳間書店 2000年ニューベリー賞受賞 面白さ ★★★★★ 満点 元気になれる度 ★★★★★ 満点 感動度 ★★★★★ 満点 ジャンル 冒険 家族もの コメディ 孤児もの みなしごバドの家族探しの旅 内容 バドが六つの時にママが死んだ。…

ビリー・ジョーの大地 ネタばれなし感想

カレン ヘス 作 理論社 1998年ニューベリー賞受賞 面白さ ★★★★★満点 メッセージ性 ★★★★★満点 文体が美しい★★★★★満点 ジャンル 家族もの ヒューマンドラマ 内容 1934年アメリカ・オクラホマ。14歳の少女ビリー・ジョーは、無口な農夫の父と厳格な母と、そ…

ラモーナとおとうさん ネタばれなし感想

ベヴァリー・クリアリー作 学研 1978年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★★満点 メッセージ性 ★★★★★満点 小学校中学年くらいから ジャンル ヒューマンドラマ 家族もの 内容 ラモーナのすきな日は、クリスマスと、自分の誕生日と、おとうさんの給料日で…

風の子キャディー ネタばれなし感想

1936年ニューベリー賞受賞 キャロル・ライリー・ブリンク作 ケート・セリディ絵 講談社(絶版してます) 面白さ ★★★★★満点 メッセージ性 ★★★★★満点 元気になれる ★★★★★満点 ジャンル 成長物語 冒険 家族もの 内容 開拓時代のアメリカを舞台にした、お転婆少…

メープルヒルの奇跡  ネタばれなし感想

面白さ ★★★★★満点 メッセージ性 ★★★★★満点 心が洗われる度 ★★★★★満点 ヴァージニア・ソレンセン著 ほるぷ出版 ジャンル ヒューマンドラマ 家族もの 1957年ニューベリー賞受賞 内容 戦争で心に傷をおった父親をはげますため、10歳の女の子マーリーとその一家…