児童書のレビュー・考察ブログ

主に海外の小学生・中学生向け児童書の感想、考察をしています。

希望(ホープ)のいる町 ネタばれなし感想

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2001年 ニューベリー賞オナー賞受賞f:id:g-mccaghrean:20190721182245j:plain

ジョーン・バウアー 作                

作品社

(翻訳家金原瑞人さん推薦作品)

面白さ ★★★★★ 満点f:id:g-mccaghrean:20190719215422j:plain

メッセージ性 ★★★★★ 満点f:id:g-mccaghrean:20190719215422j:plain

読みやすさ ★★★★★ 満点f:id:g-mccaghrean:20190719215422j:plain

 

内容 あたしはパパの名も知らず、ママも幼いあたしをおばさんに預けて出て行ってしまった。でもあたしは、自分の名前をホープに変えて、人生の荒波に立ちむかう……。
ウェイトレスをしながら高校に通う少女が、名コックのおばさんと一緒に小さな町の町長選で正義感に燃えて大活躍。

 

感想 すごくよく出来た物語で、引き込まれる面白さですf:id:g-mccaghrean:20190719215900p:plain

社会小説としても、ヒューマンドラマとしても、ヤングアダルトとしても秀逸f:id:g-mccaghrean:20190719215422j:plain

初登場の人物が出てきた瞬間、どんな人かわかる、簡潔でスマートな文章。

十代の子に、政治へ興味を持たせるのに勧めてもよさそう

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登場人物たちも欠点も含めて魅力的に感じさせてくれます。

(でもホープよ、物を傷つけないからって落書きはいかんよ。)

あと、出てくる食べ物がいかにもアメリカンでおいしそうでした(*´ρ`*)。

 

登場人物が多いので、念のため一覧を載せておきます。

 

ホープ  主人公

アディ  ホープのおばで育ての親

ディーナ  ホープのお母さん

グリーソン・ビール  アディのかつての共同経営者。店のお金を盗んだ

ミリアムとハリソン  ホープがブルックリンに住んでいた時の親友

G・T・ストゥープ  ホープとアディの雇い主の白血病の男性

プレイヴァマン  若いコック

イーライ・ミルストーン  マルハニーの町の町長

フロー  黒人の腕利きウェイトレス

ユーリ  ロシア人のウェイター

ブレンダ・バブコック  フローの友達の保安官代理

ルー・エレン  顔色の悪い子持ちのウェイトレス。ホープを敵視している

アナスタシア  ルー・エレンの赤ちゃん

アール・B・ホール牧師  GTと仲のいい牧師

アダム・パルヴァー  GTを支援する生徒連合の代表的高校生

レオン  GTを支援する生徒連合の高校生

ジリアン  GTを支援する生徒連合の高校生

ブライス  GTを支援する生徒連合の高校生

クランストン・ブルーム  リアル・フレッシュ乳業の社長

シド・ヴォール  スピンドクター(選挙アドバザー)

グリーブズ保安官  マルハニーの町の保安官

セシリア・カルペパー  新聞社の社員

カービンガー一家  やくざ者の兄弟のいる悪党一家

メイベス・ペティボーン  花をくれたおばあさん

ウォルデンバーグさん  気難しい男性客

 

読んでいただき、ありがとうございました!