児童書のレビュー・考察ブログ

主に海外の小学生・中学生向け児童書の感想、考察をしています。

イギリスの児童書

ふくろう模様の皿 ネタばれなし感想

アラン・ガーナー 作 神宮輝夫 訳 評論社 1967年カーネギー賞受賞 面白さ ★★☆☆☆ 2点 メッセージ性 ★★☆☆☆ 2点 内容 「親同士が再婚したアリスンとロジャは夏休み、アリスンの母親の別荘にやってきます。深い谷間にある小さな村のお屋敷。この村出身であるグゥ…

ふくろ小路一番地 ネタばれなし感想

イーヴ・ガーネット作 石井桃子訳 1937年カーネギー賞受賞 岩波書店 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★☆ 4点 にぎやか度 ★★★★★ 満点 内容 ふくろ小路一番地に住む、子だくさんのラッグルス一家の物語。長女がお客さんの洗濯物をちぢませてしまったり、ふた…

ともしびをかかげて ネタばれなし感想

ローズマリ・サトクリフ 作 猪熊葉子 訳 岩波書店 1959年 カーネギー賞受賞 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性★★★★★ 満点 読み応え ★★★★★ 満点 内容 若い軍人アクイラが、いよいよ衰退したローマが四百五十年もの歴史に終止符をうち軍団をブリテンから撤収する…

エリダー 黄金の国 ネタばれなし感想

アラン・ガーナー 作 龍口直太郎訳 評論社1965年 カーネギー賞受賞 面白さ ★☆☆☆☆ 1点 メッセージ性 ★☆☆☆☆ 1点 内容 4人の兄弟はふとしたことからエリダーという異世界に迷い込む。そこで出会った奇妙な男にエリダーを滅びから救うため4つの宝を持ち帰るよ…

ビーストの影 ネタばれなし感想

ジャニ・ハウカー 作 田中美保子 訳 レターボックス社 1985年 ガーディアン賞受賞 面白さ ★★★☆☆ 3点 メッセージ性 ★★★☆☆ 3点 良くも悪くもイギリスらしさ ★★★★★ 満点 内容 ぼくは、ビル・カワード。ネッド・カワードの息子で、チャンダーじいちゃんの孫。正…

真実の裏側 ネタばれなし感想

ビヴァリー・ナイドゥー 作 めるくまーる(出版社) 2000年カーネギー賞受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 内容 シャデーが登校の準備をしていると、突然銃声が鳴り響き、母が倒れた。ナイジェリア軍事政府の批判記事を書き続けているジャーナ…

不思議を売る男 ネタばれなし感想

ジェラルディン・マコーリアン作 偕成社 1989年カーネギー賞受賞 1989年ガーディアン賞受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★☆ 4点 内容 エイルサが図書館で出会ったその男は翌日から、エイルサの母親の古道具店ではたらくことになった。はじめは不審に思…

おとぎばなしはだいきらい ネタばれなし感想

ジャクリーン・ウィルソン作 偕成社 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 ユニーク度 ★★★★★ 満点 1991カーネギー賞受賞 内容 ママとはなれ、養護施設でくらすトレイシー・ビーカーは、やんちゃでパワフルな女の子。施設や里親家庭を転々としてきたけ…

九つの銅貨  ネタばれなし感想

ウォルター・デ・ラ・メア作 福音館書店 1947年カーネギー賞受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★☆4点 夢いっぱい度 ★★★★★満点 内容 20世紀前半の英国を代表する詩人が著した『子どものための物語集』から5篇を選んだお話集。昔むかしのこと、くずれた…