児童書のレビュー・考察ブログ

主に海外の小学生・中学生向け児童書の感想、考察をしています。

2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

生命の神秘を探る 感想

キャサリン・シッペン 偕成社(※絶版してます) 1956年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★★満点 メッセージ性 ★★★★★満点 感動度 ★★★★★満点 ノンフィクション 歴史 自然科学 内容 全体の構成は、ほぼ四つの部分にわかれており、第1章『「命」の不思…

キルディー小屋のアライグマ ネタばれなし感想

ラザフォード・モンゴメリ作 1950年ニューベリー賞オナー賞受賞 学研/福音館書店 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★☆ 4点 内容 動物好きの石工、ジェロームじいさんが、ひとり静かに暮らそうと隠居先にこしてきます。そこでおこる思いがけない出来事と、…

みんなワッフルにのせて ネタばれなし感想

ポリー・ホーヴァート 白水社 2002年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★☆ 4点 雰囲気の良さ ★★★★★ 満点 内容 港町に住む少女の両親が嵐の日に海で行方不明になり、町の人は死んだと決め込む。それを信じない少女が巻き起こす珍…

SO B. IT (ソー・ビー・イット) ネタばれなし感想

サラ ウィークス作 エクスナレッジ(出版社) 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 先が気になる度 ★★★★★満点 内容 ネバダ州のリノに住む、知的障害者の母親をもつ少女ハイディ。隣人に支えられた暮らしは、最小限にシンプルだが愛情に満たされていた…

おとぎばなしはだいきらい ネタばれなし感想

ジャクリーン・ウィルソン作 偕成社 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 ユニーク度 ★★★★★ 満点 1991カーネギー賞受賞 内容 ママとはなれ、養護施設でくらすトレイシー・ビーカーは、やんちゃでパワフルな女の子。施設や里親家庭を転々としてきたけ…

屋根にのぼって ネタばれなし感想

オードリー・コルンビス作 白水社 2000年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★☆ 4点 読後感の良さ ★★★★★ 満点 内容 少女ウィラ・ジョーと小さな妹がパティおばさんの家の屋根にのぼったまま下りてこなくなったわけは? 多感な少女…

ニーノック・ライズ ネタばれなし感想

ナタリー・バビット 作・絵 評論社(※絶版してます) 1971年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 ジャンル サスペンス 内容 謎の魔物がすむという山脈の絶壁ニーノック・ライズ。毎年秋になると盛大な市が開かれる。…

九つの銅貨  ネタばれなし感想

ウォルター・デ・ラ・メア作 福音館書店 1947年カーネギー賞受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★☆4点 夢いっぱい度 ★★★★★満点 内容 20世紀前半の英国を代表する詩人が著した『子どものための物語集』から5篇を選んだお話集。昔むかしのこと、くずれた…

トニーが消えた日 ネタばれなし感想

マリアン・D・バウアー作 佑学社 1987年ニューベリー賞オナー賞受賞 メッセージ性 ★★★★★ 満点 為になる度 ★★★★★ 満点 内容 夏のあつい日、ジョニーは幼友だちのトニーと州立公園へ出かける。とちゅう、遊泳禁止の川でトニーが泳ごうと言う。ジョニーは断わ…

魔女の猫ウォーム ネタばれなし感想

ジルファ・キートリー・スナイダー作 富山房(※絶版してます) 1973年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★☆4点 メッセージ性 ★★★★☆4点 内容 母と二人暮らしの少女ジェシカは、猫の子をひろいウォームと名づけた。ウォームには子猫のかわいらしさが全く…

ヘンショ―さんへの手紙 ネタばれなし感想

ベバリイ・クリアリー作 あかね書房 1984年ニューベリー賞受賞 面白さ ★★★★☆4点 メッセージ性 ★★★★☆4点 ジャンル 成長物語 家族もの 内容 リーの父は、長距離トラックの運転手。母と離婚し、犬のバンディットと家を出た。リーは、両親への自分の気持ちや、…

ティナのおるすばん ネタばれなし感想

イリーナ コルシュノフ 作 徳間書店 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 わくわく度 ★★★★★ 満点 内容 ティナはドイツに住む、8歳の元気な小学生です。今日は生まれて初めてのおるすばん。今日こそなんでもひとりでやって、お母さんに見直してもらお…

キャンディ いそいでお帰り  ネタばれなし感想 

マインダート=ディヤング作 講談社(※絶版してます) 1954年ニューベリー賞オナー受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 感動度 ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★☆ 4点 ジャンル 動物 冒険 内容 キャンディは、生まれてすぐ、しつけもわきまえぬまま、母親から離された…

ビーバー族のしるし ネタばれなし感想

エリザベス・ジョージ・スピア作 あすなろ書房 1984年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 わくわく度 ★★★★★ 満点 内容 1768年春、マットと父さんはこの森に住む最初の白人として、マサチューセッツ州のクインシーから越…

ラモーナ、八歳になる ネタばれなし感想

ベバリイ クリアリー作 学研 1982年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 元気になれる度 ★★★★☆ 4点 ジャンル ヒューマンドラマ 家族もの 内容 小学校3年生の人生もそんなに楽ではありません。ゆでたまご事件をおこし…

いぬがやってきた ネタばれなし感想

マインダート・ディヤング 挿し絵 モーリス・センダック 講談社(※絶版してます) 1959年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★☆ 4点 感動度 ★★★★☆ 4点 内容 ニワトリ小屋で飼われていた一匹の小さいめんどりは片足を凍らせてな…

バドの扉がひらくとき ネタばれなし感想

クリストファー・ポール カーティス作 徳間書店 2000年ニューベリー賞受賞 面白さ ★★★★★ 満点 元気になれる度 ★★★★★ 満点 感動度 ★★★★★ 満点 ジャンル 冒険 家族もの コメディ 孤児もの みなしごバドの家族探しの旅 内容 バドが六つの時にママが死んだ。…

その年、わたしは嘘をおぼえた  ネタばれなし感想

ローレン ウォーク作 さえら書房 面白さ ★★☆☆☆ 2点 メッセージ性 ★★☆☆☆2点 2017年ニューベリー賞オナー賞受賞 内容 2つの世界大戦が暗い影を落とす1943年、「オオカミ谷」と呼ばれる丘陵地で静かなくらしを送るわたしの前に、黒い心を持つ少女が現れた。わた…

フリスビーおばさんとニムの家ねずみ ネタばれなし感想

ロバート・C・オブライエン作 冨山房 1972年ニューベリー賞受賞 面白さ ★★★★★満点 メッセージ性 ★★★★☆4点 わくわく度 ★★★★★満点 内容 人間に住まいをこわされた野ねずみ一家は引っ越しを迫られた。ニムの家ねずみのところへ相談に行くと、野ねずみと家…

コウノトリと六人の子どもたち  ネタばれなし感想

マインダート・ディヤング作 挿絵 モーリス・センダック 岩波書店 面白さ ★★★★★満点 メッセージ性 ★★★★★満点 ほっこり度 ★★★★★満点 1955年ニューベリー賞受賞 ジャンル ヒューマンドラマ 冒険 小学校高学年くらいから コウノトリを巡って村は大騒ぎ 内容 コ…

ビリー・ジョーの大地 ネタばれなし感想

カレン ヘス 作 理論社 1998年ニューベリー賞受賞 面白さ ★★★★★満点 メッセージ性 ★★★★★満点 文体が美しい★★★★★満点 ジャンル 家族もの ヒューマンドラマ 内容 1934年アメリカ・オクラホマ。14歳の少女ビリー・ジョーは、無口な農夫の父と厳格な母と、そ…

身がわり王子と大どろぼう ネタばれなし感想

シド フライシュマン作 偕成社 1987年ニューベリー賞受賞 面白さ ★★★★★満点 痛快度 ★★★★★満点 元気になれる度 ★★★★★満点 ジャンル 冒険 成長物語 友情 愉快痛快大冒険! 内容 「むちうち、20回!」お城のわんぱく王子がいたずらをすると、身がわりの少年がよ…

ラモーナとおとうさん ネタばれなし感想

ベヴァリー・クリアリー作 学研 1978年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★★満点 メッセージ性 ★★★★★満点 小学校中学年くらいから ジャンル ヒューマンドラマ 家族もの 内容 ラモーナのすきな日は、クリスマスと、自分の誕生日と、おとうさんの給料日で…

ニューベリー賞、カーネギー賞、ガーディアン賞について

それぞれに賞について簡単に説明しますね。 カーネギー賞とは イギリスの図書館協会から贈られる児童文学の賞です。 ガーディアン賞は、イギリス又は英語圏の著者によりイギリスで公表された優れた児童文学作品に与えられる賞です。 ニューベリー賞とは アメ…

クルリンたちのゆかいなくらし ネタばれなし感想

コンスエロ・アルミホ作 福音館書店 ジャンル コメディ 友情 1974年ラサリーリョ賞(スペインでもっとも歴史のある児童文学賞)受賞 面白さ ★★★★★満点 メッセージ性 ★★★★☆4点 元気になれる ★★★★★満点 小学校中学年くらいから ゆかいなクルリンにほのぼのほ…

風の子キャディー ネタばれなし感想

1936年ニューベリー賞受賞 キャロル・ライリー・ブリンク作 ケート・セリディ絵 講談社(絶版してます) 面白さ ★★★★★満点 メッセージ性 ★★★★★満点 元気になれる ★★★★★満点 ジャンル 成長物語 冒険 家族もの 内容 開拓時代のアメリカを舞台にした、お転婆少…

メープルヒルの奇跡  ネタばれなし感想

面白さ ★★★★★満点 メッセージ性 ★★★★★満点 心が洗われる度 ★★★★★満点 ヴァージニア・ソレンセン著 ほるぷ出版 ジャンル ヒューマンドラマ 家族もの 1957年ニューベリー賞受賞 内容 戦争で心に傷をおった父親をはげますため、10歳の女の子マーリーとその一家…

大噴火とよみがえる自然 感想

パトリシア・ローバー作評論社(※絶版してます)1987年ニューベリー賞オナー賞受賞 ・面白さ ★★★★★満点 メッセージ性 ★★★★★満点総合 ★★★★★満点 内容 この本は、多くの科学者たちの協力のもとに、セント・ヘレンズ山におこった大噴火のようすと、そののち、ど…