大噴火とよみがえる自然 感想
パトリシア・ローバー作
評論社(※絶版してます)
1987年ニューベリー賞オナー賞受賞
・面白さ ★★★★★満点
メッセージ性 ★★★★★満点
総合 ★★★★★満点
内容 この本は、多くの科学者たちの協力のもとに、セント・ヘレンズ山におこった大噴火のようすと、そののち、どのようにしてこの山がよみがえり、生物がもどってきたのかを、克明につづった記録である。
「火山の大噴火を、私たちは大きな災害だと思っている。だが一方、火山は地球を生命にあふれた惑星にする手助けもしている」―本文より
感想 この本の発売当初、セントヘレナ山の噴火というのはアメリカ最大規模の噴火の一つであったらしいです (・0・ ) ほほーっ。
読んでいくとそのすさまじさに驚かされます(゚д゚;)爆風でなぎ倒された木々、吹き飛んで変わってしまった山の形、流れる溶岩の量 (゚д゚;)ヒィー!。噴火というのは日本でももちろん恐ろしいものだけれど、その威力には改めて驚かされました。
噴火後、すっかり木々が折れ、裸の岩山のように荒涼とした死の山のようになってしまったセントヘレナ山の写真が見れます。そこから更に徐々に緑がよみがえっていく様子が非常に興味深いものでした。
動物たちが戻ってきて、降り積もった火山灰に足跡をつけ、草木の温床にする。鳥たちが木の実を運ぶ。自然は大きな破壊をしても再生、自浄作用が働き、またよみがえる(。 ・ω・))フムフム 。緑が再生していく様子に地球の偉大な自然の力を感じて、感動すら覚えます。地球の再生のメカニズムの一遍を垣間見て、その完成されたなサイクルには舌を巻きました。