児童書のレビュー・考察ブログ

主に海外の小学生・中学生向け児童書の感想、考察をしています。

2020-01-01から1年間の記事一覧

エレベーター ネタばれなし感想

ジェイソン・レナルズ作 青木千鶴訳 早川書房 2018年 ニューベリー賞オナー賞受賞 内容 愛する誰かが殺されたなら、殺したやつを見つけだし、かならずそいつを殺さなければならない。―ウィルの兄が射殺された。悲しみに暮れるウィルが兄の洋服箪笥から見つけ…

シカゴよりこわい町 ネタばれなし感想

リチャード・ペック作 斎藤倫子 訳 東京創元社 1999年 ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★☆ 4点 痛快度 ★★★★★ 満点 内容 嘘はつく、銃はぶっぱなす。そんな田舎のおばあちゃんを訪ねていくと、毎年必ず何かが起こる! 僕らが初…

盗神伝 ハミアテスの約束 ネタばれなし感想

メーガン・ウェイレン・ターナー作 金原瑞人、宮坂宏美 共訳 あかね書房 1997年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★☆☆☆ 2点 内容 「なんだって盗める」代々、盗人の家系に生まれついた少年ジェンは町中で、そういいふらしていた。 …

ブライト島の乙女 ネタばれなし感想

メイベル・ロビンスン作 田中西二郎訳 秋元書房 ※絶版してます 1938 年 ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★☆☆ 3点 メッセージ性 ★★★☆☆ 3点 内容 これはある島育ちの少女の物語で、この島は故郷としてたえず彼女に魔術のように呼びかけるのです。彼女は母…

ハロー、ここにいるよ ネタばれなし感想

エリン・エントラーダ・ケリー 作 武富博子訳 評論社 2018年ニューベリー賞受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★☆ 4点 内容 ヴァージルはおとなしい。活動的な家族の中で、「カメ」(いつも甲羅に閉じこもっているから)と呼ばれるほどだ。女の子を好きに…

黄色い老犬 ネタばれなし感想

フレッド・ギプソン作 山西英一訳 講談社 1957年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★☆ 4点 ワイルドさ ★★★★★ 満点 内容 1860年代のテキサス、父親が牛を売りに出かけた間、父親から家をまかされた少年トラビスと、迷い犬と…

ふくろう模様の皿 ネタばれなし感想

アラン・ガーナー 作 神宮輝夫 訳 評論社 1967年カーネギー賞受賞 面白さ ★★☆☆☆ 2点 メッセージ性 ★★☆☆☆ 2点 内容 「親同士が再婚したアリスンとロジャは夏休み、アリスンの母親の別荘にやってきます。深い谷間にある小さな村のお屋敷。この村出身であるグゥ…

ふくろ小路一番地 ネタばれなし感想

イーヴ・ガーネット作 石井桃子訳 1937年カーネギー賞受賞 岩波書店 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★☆ 4点 にぎやか度 ★★★★★ 満点 内容 ふくろ小路一番地に住む、子だくさんのラッグルス一家の物語。長女がお客さんの洗濯物をちぢませてしまったり、ふた…

スアレス一家は、今日もにぎやか ネタばれなし感想

メグ・メディナ 作 橋本恵訳 あすなろ書房 2019年ニューベリー賞受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★☆ 4点 読みやすさ ★★★★★ 満点 内容 11歳のメルシは、サッカーの得意な女の子。 名門私立校に編入したのはいいけれど、クラスメイトはリッチな子ばかり…

ともしびをかかげて ネタばれなし感想

ローズマリ・サトクリフ 作 猪熊葉子 訳 岩波書店 1959年 カーネギー賞受賞 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性★★★★★ 満点 読み応え ★★★★★ 満点 内容 若い軍人アクイラが、いよいよ衰退したローマが四百五十年もの歴史に終止符をうち軍団をブリテンから撤収する…

エリダー 黄金の国 ネタばれなし感想

アラン・ガーナー 作 龍口直太郎訳 評論社1965年 カーネギー賞受賞 面白さ ★☆☆☆☆ 1点 メッセージ性 ★☆☆☆☆ 1点 内容 4人の兄弟はふとしたことからエリダーという異世界に迷い込む。そこで出会った奇妙な男にエリダーを滅びから救うため4つの宝を持ち帰るよ…

魔法にかけられたエラ ネタばれなし感想

ゲイル・カーソン・レヴィン 作 三辺律子 訳 サウザンブックス社 ※旧訳「さよなら、いい子の魔法」はサンマーク出版 1998年ニューベリー賞オナー賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★☆ 4点 女の子の夢が詰まってる度 ★★★★☆ 4点 内容 ロマンティック・コメ…

ビーストの影 ネタばれなし感想

ジャニ・ハウカー 作 田中美保子 訳 レターボックス社 1985年 ガーディアン賞受賞 面白さ ★★★☆☆ 3点 メッセージ性 ★★★☆☆ 3点 良くも悪くもイギリスらしさ ★★★★★ 満点 内容 ぼくは、ビル・カワード。ネッド・カワードの息子で、チャンダーじいちゃんの孫。正…