児童書のレビュー・考察ブログ

主に海外の小学生・中学生向け児童書の感想、考察をしています。

冒険

盗神伝 ハミアテスの約束 ネタばれなし感想

メーガン・ウェイレン・ターナー作 金原瑞人、宮坂宏美 共訳 あかね書房 1997年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★☆☆☆ 2点 内容 「なんだって盗める」代々、盗人の家系に生まれついた少年ジェンは町中で、そういいふらしていた。 …

ハロー、ここにいるよ ネタばれなし感想

エリン・エントラーダ・ケリー 作 武富博子訳 評論社 2018年ニューベリー賞受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★☆ 4点 内容 ヴァージルはおとなしい。活動的な家族の中で、「カメ」(いつも甲羅に閉じこもっているから)と呼ばれるほどだ。女の子を好きに…

黄色い老犬 ネタばれなし感想

フレッド・ギプソン作 山西英一訳 講談社 1957年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★☆ 4点 ワイルドさ ★★★★★ 満点 内容 1860年代のテキサス、父親が牛を売りに出かけた間、父親から家をまかされた少年トラビスと、迷い犬と…

ともしびをかかげて ネタばれなし感想

ローズマリ・サトクリフ 作 猪熊葉子 訳 岩波書店 1959年 カーネギー賞受賞 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性★★★★★ 満点 読み応え ★★★★★ 満点 内容 若い軍人アクイラが、いよいよ衰退したローマが四百五十年もの歴史に終止符をうち軍団をブリテンから撤収する…

魔法にかけられたエラ ネタばれなし感想

ゲイル・カーソン・レヴィン 作 三辺律子 訳 サウザンブックス社 ※旧訳「さよなら、いい子の魔法」はサンマーク出版 1998年ニューベリー賞オナー賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★☆ 4点 女の子の夢が詰まってる度 ★★★★☆ 4点 内容 ロマンティック・コメ…

アルプスの赤い旗 ネタばれなし感想

ジェイムス・オーマン(アルマン)作 持丸良雄訳 講談社(1958年版) 新訳は「山上にひるがえる旗」 学研(1971年版) ※ともに絶版してます 1955年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 熱血度 ★★★★★ 満点 内容 主人公のル…

海をおそれる少年(世界の名作図書館31)1969年版  ネタばれなし感想

アームストロング・スペリー作 飯島淳秀訳 講談社 ※旧約、新訳(「それを勇気とよぼう」 1974年版 久保田輝男訳で学研から出版)ともに絶版 1941年ニューベリー賞受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★☆ 4点 わくわく度 ★★★★★ 満点 内容 マファツ少年の島…

揚子江の少年 ネタばれなし感想

エリザベス・ルイス作 小出正吾訳 1958年版 講談社 (絶版してます) (※ 本書は、3回翻訳されています。『長江上流の若者』本間立也訳 改造社 1938版/『揚子江の傅さん』小出正吾実業之訳 日本社 1942年版など) 1933年ニューベリー賞受賞 面白さ …

アベルの島 ネタばれなし感想

ウィリアム・スタイグ作 麻生九美 訳 評論社 1977年 ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 内容 のんきな町ネズミのアベルは、ある日ピクニックにでかけて嵐に出あい、無人島に流される。愛する妻のもとへ帰るという決意を…

サム兄さんは死んだ ネタばれなし感想

ジェイムズ・リンカン・コリアー&クリストファー・コリアー作 青木信義 訳 ぬぷん児童図書出版 1975年 ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 読みやすさ ★★★★★ 満点 内容 アメリカ独立戦争でミーカ一家は渦中に入ってしま…

クローディアの秘密 ネタばれなし感想

カニグズバーグ作 岩波書店 1968年 ニューベリー賞受賞 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 わくわく度 ★★★★★ 満点 内容 クローディアは退屈だった。何か変わったことがしてみたい。でもダサいのはいや。家出することにしたクローディアは、一定の目…

五次元世界のぼうけん ネタばれなしレビュー

マドレイン・ラングル(レングル)作 あかね書房 (新訳 「惑星カマゾツ 時間と空間の冒険1」 出版社 サンリオ1982) 1963年ニューベリー賞受賞 面白さ ★★★☆☆ 3点 メッセージ性★★★☆☆ 3点 ニューベリー賞には珍しいSF小説です。

ささやき山の秘密 ネタバレ感想

ジョーン・エイケン作 冨山房 1968年カーネギー賞受賞 1969年ガーディアン賞受賞 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性★★★★☆ 4点 わくわく度★★★★★ 満点 内容 ティルツ一の竪琴をめぐって事件が起こる。それを保管するヒューズ老人と孫のオーエン。竪琴を手に入れ…

天才ネコモーリスとその仲間たち ネタばれなし感想

テリー・プラチェット作 あすなろ書房 2001年カーネギー賞受賞 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 ハラハラわくわく度 ★★★★★ 満点 内容 ある日突然天才になったネコ、モーリスとネズミたちが手を組んで、壮大なプロジェクトに着手した。驚くべき方…

海の英雄 ネタばれなし感想

ジーン・L・レィサム作 新紀元社 1956年ニューベリー賞受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 内容 実在した18世紀アメリカの数学者ナサニエルバウディッチの伝記本です。子供時代に船舶雑貨商に奉公し、その後武装商船の乗組員として働きながら数…

クレージー・マギーの伝説 ネタばれなし感想

ジェリー スピネッリ作 偕成社 1991年 ニューベリー賞受賞 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 ヒーロー度 ★★★★★ 満点 内容 だれよりも速く、遠くまで走れる子。どんなひものもつれも、あっというまにほどいちゃう子。動物園の赤ちゃんバッファ…

はるかなるわがラスカル ネタばれなし感想

スターリング・ノース 川口小吉/学習研究社1964 亀山龍樹/角川書店―1976 小学館―1994 ブッキング(復刊)―2004.11 1964年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 内容 北米の大自然の中、少年の出会った小さな生き物。だん…

ウィッティントン ネタばれなし感想

アラン アームストロング 作 さえら書房 2006年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 感動度 ★★★★★ 満点 内容 はみだし者の集まった農場でくりひろげられる動物ファンタジー。伝説の若き英雄と猫の大冒険とロマンス。親を…

ティナのおるすばん ネタばれなし感想

イリーナ コルシュノフ 作 徳間書店 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 わくわく度 ★★★★★ 満点 内容 ティナはドイツに住む、8歳の元気な小学生です。今日は生まれて初めてのおるすばん。今日こそなんでもひとりでやって、お母さんに見直してもらお…

キャンディ いそいでお帰り  ネタばれなし感想 

マインダート=ディヤング作 講談社(※絶版してます) 1954年ニューベリー賞オナー受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 感動度 ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★☆ 4点 ジャンル 動物 冒険 内容 キャンディは、生まれてすぐ、しつけもわきまえぬまま、母親から離された…

ビーバー族のしるし ネタばれなし感想

エリザベス・ジョージ・スピア作 あすなろ書房 1984年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 わくわく度 ★★★★★ 満点 内容 1768年春、マットと父さんはこの森に住む最初の白人として、マサチューセッツ州のクインシーから越…

バドの扉がひらくとき ネタばれなし感想

クリストファー・ポール カーティス作 徳間書店 2000年ニューベリー賞受賞 面白さ ★★★★★ 満点 元気になれる度 ★★★★★ 満点 感動度 ★★★★★ 満点 ジャンル 冒険 家族もの コメディ 孤児もの みなしごバドの家族探しの旅 内容 バドが六つの時にママが死んだ。…

フリスビーおばさんとニムの家ねずみ ネタばれなし感想

ロバート・C・オブライエン作 冨山房 1972年ニューベリー賞受賞 面白さ ★★★★★満点 メッセージ性 ★★★★☆4点 わくわく度 ★★★★★満点 内容 人間に住まいをこわされた野ねずみ一家は引っ越しを迫られた。ニムの家ねずみのところへ相談に行くと、野ねずみと家…

コウノトリと六人の子どもたち  ネタばれなし感想

マインダート・ディヤング作 挿絵 モーリス・センダック 岩波書店 面白さ ★★★★★満点 メッセージ性 ★★★★★満点 ほっこり度 ★★★★★満点 1955年ニューベリー賞受賞 ジャンル ヒューマンドラマ 冒険 小学校高学年くらいから コウノトリを巡って村は大騒ぎ 内容 コ…

身がわり王子と大どろぼう ネタばれなし感想

シド フライシュマン作 偕成社 1987年ニューベリー賞受賞 面白さ ★★★★★満点 痛快度 ★★★★★満点 元気になれる度 ★★★★★満点 ジャンル 冒険 成長物語 友情 愉快痛快大冒険! 内容 「むちうち、20回!」お城のわんぱく王子がいたずらをすると、身がわりの少年がよ…

風の子キャディー ネタばれなし感想

1936年ニューベリー賞受賞 キャロル・ライリー・ブリンク作 ケート・セリディ絵 講談社(絶版してます) 面白さ ★★★★★満点 メッセージ性 ★★★★★満点 元気になれる ★★★★★満点 ジャンル 成長物語 冒険 家族もの 内容 開拓時代のアメリカを舞台にした、お転婆少…