児童書のレビュー・考察ブログ

主に海外の小学生・中学生向け児童書の感想、考察をしています。

ヘムロック山のくま ネタばれなし感想

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アリス・デルグレーシュ 作   

福音館書店

 1953年ニューベリー賞オナー賞受賞 f:id:g-mccaghrean:20181205020107j:plain

 面白さ ★★★★☆ 4点

メッセージ性 ★★★★☆ 4点

ほっこり度  ★★★★★満点f:id:g-mccaghrean:20181205022501j:plain

内容 昔々のアメリカで。ジョナサンは8歳の男の子。ある日おばさんのうちに鍋をひとりで借りにいくことになりました。おばさんのうちはヘムロック山のむこう。もしかしてヘムロック山には熊が出るかも・・・・・。ジョナサンはぶじにお使いを出来るのでしょうか

 

―「ぼくが?たったひとりで?」と、ジョナサンはいいました。「ヘムロック山にはクマがいるっていうよ」

「まさか!」と、おかあさんはいいました。「おかあさんは、今までにヘムロック山をなんどもなんどもこえたけど、いちどだってクマなんか見たことありませんよ」―   本文より

感想 いわゆる「はじめてのおつかい」といえばいいでしょうか。

ただし、場所はウサギやリスやアライグマさえでる自然の中。クマだっているかもしれない(;´д`)。

緊張をはらみつつもこの本の持つ優しい雰囲気になごんでしまいます(*´∀`*) 。

 

「おつかいの途中でほかの事に気を取られないこと」

「おつかいの途中にねむらないこと」

はたしてこんな教訓を子どもがきちんと読み取ってくれるかはわかりませが

読者の子どもたちが「ダメだよ、ジョナサン。おつかいだよ!」

とハラハラしつつ読む姿が目に見えるよう。挿絵も可愛らしく本のフンイキにぴったり合っています。

ヘムロック山のくま (世界傑作童話シリーズ)

ヘムロック山のくま (世界傑作童話シリーズ)

 

 絵の動物たちがとってもかわいいんです!

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