プリンセス・アカデミー ネタばれなし感想
シャノン・ヘイル 作
代田亜香子訳
面白さ ★★★★☆ 4点
メッセージ性 ★★★★☆ 4点
夢がある度 ★★★★★ 満点
2006年ニューベリー賞オナー賞受賞
内容 ミリは、エスケル山の小さな村に住む十四歳の女の子。毎日、父さんと姉のマーダは石切りの仕事にでかけ、ミリは家の仕事やヤギの世話をする。そんなある日、低地から国王の使いがやってきて、王子の花嫁がこの村から選ばれると宣言した。そして、お妃候補を教育するプリンセス・アカデミーで、村の女の子二十人の学園生活が始まった。プリンセスになるのは、いったいだれ?
感想 きっと、作者さんも意図していると思うけど、一言でいえば、現代風シンデレラ系物語?
プリンセスや豪華な暮らしという「女の子の夢」の要素を出しつつ、「お姫様候補を育てる学園生活」という、ひねりがあったりしてなかなか楽しめました。少女漫画や、お姫様系おとぎ話が好きな方にお勧めします。
まあ、ニューベリー賞を取っている以上、話がシンデレラストーリーだけで終わるわけもなく、アカデミーの設立によって少女たちが変わっていくところは、現代的なメッセージ性を感じたし、伏線をきちんと回収していくのもうまく出来ていました。
どうでもいいですが、個人的には主人公のミリの冗談はスベっていると思いました。