児童書のレビュー・考察ブログ

主に海外の小学生・中学生向け児童書の感想、考察をしています。

小学校高学年くらいから

海の英雄 ネタばれなし感想

ジーン・L・レィサム作 新紀元社 1956年ニューベリー賞受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 内容 実在した18世紀アメリカの数学者ナサニエルバウディッチの伝記本です。子供時代に船舶雑貨商に奉公し、その後武装商船の乗組員として働きながら数…

ワトソン一家に天使がやってくるとき ネタばれなし感想

クリストファー・ポール・カーティス作 くもん出版 1996年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★☆ 4点 愉快度 ★★★★★ 満点 内容 ぼく、ケニー、十歳。不良の兄きバイ、妹のジョーイ、父ちゃん、母ちゃんの一家五人で、北のミシガン…

ラッキー・トリンブルのサバイバルな毎日 ネタばれなし感想

スーザン・パトロン作 あすなろ書房 2007年ニューベリー賞受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★☆☆☆ 2点 内容 サバイバルキットのつまったバックパックがいつも手放せない女の子ラッキー。彼女のアタマの中は、疑問や不安や心配ごとがいっぱい!でも、目…

クレージー・マギーの伝説 ネタばれなし感想

ジェリー スピネッリ作 偕成社 1991年 ニューベリー賞受賞 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 ヒーロー度 ★★★★★ 満点 内容 だれよりも速く、遠くまで走れる子。どんなひものもつれも、あっというまにほどいちゃう子。動物園の赤ちゃんバッファ…

赤い十字章―画家ベラスケスとその弟子パレハ  ネタばれなし感想

面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 エリザベス・ボートン デ・トレビノ作 さ・え・ら書房 1966年ニューベリー賞受賞 内容 スペインの宮廷画家ベラスケスにはファン・デ・パレハという黒人奴隷がいて、彼の仕事を助けていた。ベラスケスによる肖像画…

はいけい女王様、弟を助けてください ネタばれなし感想

モーリス グライツマン作 徳間書店 面白さ ★★★★☆ 4点 感動度 ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 内容 弟の病気は治らない…みんなそういうけど、そんなのうそだ! ぼくが世界一の名医をつれてきてきっと治してみせるから! イギリスのおじさんの家に行った…

不思議を売る男 ネタばれなし感想

ジェラルディン・マコーリアン作 偕成社 1989年カーネギー賞受賞 1989年ガーディアン賞受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★☆ 4点 内容 エイルサが図書館で出会ったその男は翌日から、エイルサの母親の古道具店ではたらくことになった。はじめは不審に思…

はるかなるわがラスカル ネタばれなし感想

スターリング・ノース 川口小吉/学習研究社1964 亀山龍樹/角川書店―1976 小学館―1994 ブッキング(復刊)―2004.11 1964年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 内容 北米の大自然の中、少年の出会った小さな生き物。だん…

ウィッティントン ネタばれなし感想

アラン アームストロング 作 さえら書房 2006年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 感動度 ★★★★★ 満点 内容 はみだし者の集まった農場でくりひろげられる動物ファンタジー。伝説の若き英雄と猫の大冒険とロマンス。親を…

やぎと少年 ネタばれなし感想

アイザック・バシェヴィス・シンガー作 岩波書店 1967年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★☆ 4点 感動度 ★★★★★満点 ジャンル フォークロア 内容 大切なやぎを売るはめになった少年とやぎの愛の物語や、こっけいなシュレミー…

キルディー小屋のアライグマ ネタばれなし感想

ラザフォード・モンゴメリ作 1950年ニューベリー賞オナー賞受賞 学研/福音館書店 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★☆ 4点 内容 動物好きの石工、ジェロームじいさんが、ひとり静かに暮らそうと隠居先にこしてきます。そこでおこる思いがけない出来事と、…

おとぎばなしはだいきらい ネタばれなし感想

ジャクリーン・ウィルソン作 偕成社 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 ユニーク度 ★★★★★ 満点 1991カーネギー賞受賞 内容 ママとはなれ、養護施設でくらすトレイシー・ビーカーは、やんちゃでパワフルな女の子。施設や里親家庭を転々としてきたけ…

ニーノック・ライズ ネタばれなし感想

ナタリー・バビット 作・絵 評論社(※絶版してます) 1971年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 ジャンル サスペンス 内容 謎の魔物がすむという山脈の絶壁ニーノック・ライズ。毎年秋になると盛大な市が開かれる。…

九つの銅貨  ネタばれなし感想

ウォルター・デ・ラ・メア作 福音館書店 1947年カーネギー賞受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★☆4点 夢いっぱい度 ★★★★★満点 内容 20世紀前半の英国を代表する詩人が著した『子どものための物語集』から5篇を選んだお話集。昔むかしのこと、くずれた…

トニーが消えた日 ネタばれなし感想

マリアン・D・バウアー作 佑学社 1987年ニューベリー賞オナー賞受賞 メッセージ性 ★★★★★ 満点 為になる度 ★★★★★ 満点 内容 夏のあつい日、ジョニーは幼友だちのトニーと州立公園へ出かける。とちゅう、遊泳禁止の川でトニーが泳ごうと言う。ジョニーは断わ…

ヘンショ―さんへの手紙 ネタばれなし感想

ベバリイ・クリアリー作 あかね書房 1984年ニューベリー賞受賞 面白さ ★★★★☆4点 メッセージ性 ★★★★☆4点 ジャンル 成長物語 家族もの 内容 リーの父は、長距離トラックの運転手。母と離婚し、犬のバンディットと家を出た。リーは、両親への自分の気持ちや、…

ビーバー族のしるし ネタばれなし感想

エリザベス・ジョージ・スピア作 あすなろ書房 1984年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 わくわく度 ★★★★★ 満点 内容 1768年春、マットと父さんはこの森に住む最初の白人として、マサチューセッツ州のクインシーから越…

いぬがやってきた ネタばれなし感想

マインダート・ディヤング 挿し絵 モーリス・センダック 講談社(※絶版してます) 1959年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★☆ 4点 感動度 ★★★★☆ 4点 内容 ニワトリ小屋で飼われていた一匹の小さいめんどりは片足を凍らせてな…

バドの扉がひらくとき ネタばれなし感想

クリストファー・ポール カーティス作 徳間書店 2000年ニューベリー賞受賞 面白さ ★★★★★ 満点 元気になれる度 ★★★★★ 満点 感動度 ★★★★★ 満点 ジャンル 冒険 家族もの コメディ 孤児もの みなしごバドの家族探しの旅 内容 バドが六つの時にママが死んだ。…

その年、わたしは嘘をおぼえた  ネタばれなし感想

ローレン ウォーク作 さえら書房 面白さ ★★☆☆☆ 2点 メッセージ性 ★★☆☆☆2点 2017年ニューベリー賞オナー賞受賞 内容 2つの世界大戦が暗い影を落とす1943年、「オオカミ谷」と呼ばれる丘陵地で静かなくらしを送るわたしの前に、黒い心を持つ少女が現れた。わた…

コウノトリと六人の子どもたち  ネタばれなし感想

マインダート・ディヤング作 挿絵 モーリス・センダック 岩波書店 面白さ ★★★★★満点 メッセージ性 ★★★★★満点 ほっこり度 ★★★★★満点 1955年ニューベリー賞受賞 ジャンル ヒューマンドラマ 冒険 小学校高学年くらいから コウノトリを巡って村は大騒ぎ 内容 コ…

ビリー・ジョーの大地 ネタばれなし感想

カレン ヘス 作 理論社 1998年ニューベリー賞受賞 面白さ ★★★★★満点 メッセージ性 ★★★★★満点 文体が美しい★★★★★満点 ジャンル 家族もの ヒューマンドラマ 内容 1934年アメリカ・オクラホマ。14歳の少女ビリー・ジョーは、無口な農夫の父と厳格な母と、そ…

メープルヒルの奇跡  ネタばれなし感想

面白さ ★★★★★満点 メッセージ性 ★★★★★満点 心が洗われる度 ★★★★★満点 ヴァージニア・ソレンセン著 ほるぷ出版 ジャンル ヒューマンドラマ 家族もの 1957年ニューベリー賞受賞 内容 戦争で心に傷をおった父親をはげますため、10歳の女の子マーリーとその一家…

大噴火とよみがえる自然 感想

パトリシア・ローバー作評論社(※絶版してます)1987年ニューベリー賞オナー賞受賞 ・面白さ ★★★★★満点 メッセージ性 ★★★★★満点総合 ★★★★★満点 内容 この本は、多くの科学者たちの協力のもとに、セント・ヘレンズ山におこった大噴火のようすと、そののち、ど…