児童書のレビュー・考察ブログ

主に海外の小学生・中学生向け児童書の感想、考察をしています。

ヒューマンドラマ

はじまりのとき ネタばれなしレビュー

タィン=ハ・ライ作 鈴木出版 2012年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★☆ 4点 内容 戦火のベトナムをのがれ、難民としてアメリカ合衆国でくらすことになった家族が、あらたに一歩をふみだすまでの1年。英語も話せないままいきな…

ザ・ヘイト・ユー・ギヴ あなたがくれた憎しみ ネタばれなし感想

アンジー・トーマス作 岩崎書店 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★☆ 4点 イマドキ度 ★★★★★ 満点 2017年ボストングローブ・ホーンブック賞受賞 内容 ギャングがはびこる町に暮らす女子高生、スター。ある晩、幼なじみのカリルが白人警官によって射殺されて…

橋の下の子どもたち ネタばれなし感想

ナタリー・サベッジ・カールソン作 ガース・ウィリアムズ画 フェリシモ出版 1959年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 ほっこり度 ★★★★★ 満点 内容 ノートルダム大聖堂のちかくの橋をねぐらにするアルマンじいさんは、お…

ワトソン一家に天使がやってくるとき ネタばれなし感想

クリストファー・ポール・カーティス作 くもん出版 1996年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★☆ 4点 愉快度 ★★★★★ 満点 内容 ぼく、ケニー、十歳。不良の兄きバイ、妹のジョーイ、父ちゃん、母ちゃんの一家五人で、北のミシガン…

ラッキー・トリンブルのサバイバルな毎日 ネタばれなし感想

スーザン・パトロン作 あすなろ書房 2007年ニューベリー賞受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★☆☆☆ 2点 内容 サバイバルキットのつまったバックパックがいつも手放せない女の子ラッキー。彼女のアタマの中は、疑問や不安や心配ごとがいっぱい!でも、目…

クレージー・マギーの伝説 ネタばれなし感想

ジェリー スピネッリ作 偕成社 1991年 ニューベリー賞受賞 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 ヒーロー度 ★★★★★ 満点 内容 だれよりも速く、遠くまで走れる子。どんなひものもつれも、あっというまにほどいちゃう子。動物園の赤ちゃんバッファ…

百まいのドレス ネタバレなし感想

エリノア・エスティス作 岩波書店 1945年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性★★★★☆ 4点 内容 「百まいのドレス」を持っていると言い張る、まずしいポーランド移民の女の子ワンダ。人気者で活発なペギーが先頭に立って、みんなでワン…

赤い十字章―画家ベラスケスとその弟子パレハ  ネタばれなし感想

面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 エリザベス・ボートン デ・トレビノ作 さ・え・ら書房 1966年ニューベリー賞受賞 内容 スペインの宮廷画家ベラスケスにはファン・デ・パレハという黒人奴隷がいて、彼の仕事を助けていた。ベラスケスによる肖像画…

エルフたちの午後 ネタばれなし感想

ジャネット・テーラー・ライル作 評論社 1990年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★★ 5点 少女のみた日常の陰に潜む人生の真実 内容 学校中のきらわれ者、サラケートの家の庭には、エルフたちの小さな村がある。特別にこっそり…

はいけい女王様、弟を助けてください ネタばれなし感想

モーリス グライツマン作 徳間書店 面白さ ★★★★☆ 4点 感動度 ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 内容 弟の病気は治らない…みんなそういうけど、そんなのうそだ! ぼくが世界一の名医をつれてきてきっと治してみせるから! イギリスのおじさんの家に行った…

不思議を売る男 ネタばれなし感想

ジェラルディン・マコーリアン作 偕成社 1989年カーネギー賞受賞 1989年ガーディアン賞受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★☆ 4点 内容 エイルサが図書館で出会ったその男は翌日から、エイルサの母親の古道具店ではたらくことになった。はじめは不審に思…

宇宙のかたすみ ネタばれなし感想

アン・M・マーティン作 アンドリュース・プレス(出版社) 2003年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★☆ 4点 内容 住み慣れたこのミラートンの町での、何も変わらない毎日。しかし今年の夏は少し違っていた。ハッティの叔父アダ…

ウィッティントン ネタばれなし感想

アラン アームストロング 作 さえら書房 2006年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 感動度 ★★★★★ 満点 内容 はみだし者の集まった農場でくりひろげられる動物ファンタジー。伝説の若き英雄と猫の大冒険とロマンス。親を…

みんなワッフルにのせて ネタばれなし感想

ポリー・ホーヴァート 白水社 2002年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★☆ 4点 雰囲気の良さ ★★★★★ 満点 内容 港町に住む少女の両親が嵐の日に海で行方不明になり、町の人は死んだと決め込む。それを信じない少女が巻き起こす珍…

SO B. IT (ソー・ビー・イット) ネタばれなし感想

サラ ウィークス作 エクスナレッジ(出版社) 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 先が気になる度 ★★★★★満点 内容 ネバダ州のリノに住む、知的障害者の母親をもつ少女ハイディ。隣人に支えられた暮らしは、最小限にシンプルだが愛情に満たされていた…

おとぎばなしはだいきらい ネタばれなし感想

ジャクリーン・ウィルソン作 偕成社 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 ユニーク度 ★★★★★ 満点 1991カーネギー賞受賞 内容 ママとはなれ、養護施設でくらすトレイシー・ビーカーは、やんちゃでパワフルな女の子。施設や里親家庭を転々としてきたけ…

屋根にのぼって ネタばれなし感想

オードリー・コルンビス作 白水社 2000年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★☆ 4点 読後感の良さ ★★★★★ 満点 内容 少女ウィラ・ジョーと小さな妹がパティおばさんの家の屋根にのぼったまま下りてこなくなったわけは? 多感な少女…

トニーが消えた日 ネタばれなし感想

マリアン・D・バウアー作 佑学社 1987年ニューベリー賞オナー賞受賞 メッセージ性 ★★★★★ 満点 為になる度 ★★★★★ 満点 内容 夏のあつい日、ジョニーは幼友だちのトニーと州立公園へ出かける。とちゅう、遊泳禁止の川でトニーが泳ごうと言う。ジョニーは断わ…

ヘンショ―さんへの手紙 ネタばれなし感想

ベバリイ・クリアリー作 あかね書房 1984年ニューベリー賞受賞 面白さ ★★★★☆4点 メッセージ性 ★★★★☆4点 ジャンル 成長物語 家族もの 内容 リーの父は、長距離トラックの運転手。母と離婚し、犬のバンディットと家を出た。リーは、両親への自分の気持ちや、…

ティナのおるすばん ネタばれなし感想

イリーナ コルシュノフ 作 徳間書店 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 わくわく度 ★★★★★ 満点 内容 ティナはドイツに住む、8歳の元気な小学生です。今日は生まれて初めてのおるすばん。今日こそなんでもひとりでやって、お母さんに見直してもらお…

ビーバー族のしるし ネタばれなし感想

エリザベス・ジョージ・スピア作 あすなろ書房 1984年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★★ 満点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 わくわく度 ★★★★★ 満点 内容 1768年春、マットと父さんはこの森に住む最初の白人として、マサチューセッツ州のクインシーから越…

ラモーナ、八歳になる ネタばれなし感想

ベバリイ クリアリー作 学研 1982年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★☆ 4点 メッセージ性 ★★★★★ 満点 元気になれる度 ★★★★☆ 4点 ジャンル ヒューマンドラマ 家族もの 内容 小学校3年生の人生もそんなに楽ではありません。ゆでたまご事件をおこし…

バドの扉がひらくとき ネタばれなし感想

クリストファー・ポール カーティス作 徳間書店 2000年ニューベリー賞受賞 面白さ ★★★★★ 満点 元気になれる度 ★★★★★ 満点 感動度 ★★★★★ 満点 ジャンル 冒険 家族もの コメディ 孤児もの みなしごバドの家族探しの旅 内容 バドが六つの時にママが死んだ。…

その年、わたしは嘘をおぼえた  ネタばれなし感想

ローレン ウォーク作 さえら書房 面白さ ★★☆☆☆ 2点 メッセージ性 ★★☆☆☆2点 2017年ニューベリー賞オナー賞受賞 内容 2つの世界大戦が暗い影を落とす1943年、「オオカミ谷」と呼ばれる丘陵地で静かなくらしを送るわたしの前に、黒い心を持つ少女が現れた。わた…

コウノトリと六人の子どもたち  ネタばれなし感想

マインダート・ディヤング作 挿絵 モーリス・センダック 岩波書店 面白さ ★★★★★満点 メッセージ性 ★★★★★満点 ほっこり度 ★★★★★満点 1955年ニューベリー賞受賞 ジャンル ヒューマンドラマ 冒険 小学校高学年くらいから コウノトリを巡って村は大騒ぎ 内容 コ…

ビリー・ジョーの大地 ネタばれなし感想

カレン ヘス 作 理論社 1998年ニューベリー賞受賞 面白さ ★★★★★満点 メッセージ性 ★★★★★満点 文体が美しい★★★★★満点 ジャンル 家族もの ヒューマンドラマ 内容 1934年アメリカ・オクラホマ。14歳の少女ビリー・ジョーは、無口な農夫の父と厳格な母と、そ…

身がわり王子と大どろぼう ネタばれなし感想

シド フライシュマン作 偕成社 1987年ニューベリー賞受賞 面白さ ★★★★★満点 痛快度 ★★★★★満点 元気になれる度 ★★★★★満点 ジャンル 冒険 成長物語 友情 愉快痛快大冒険! 内容 「むちうち、20回!」お城のわんぱく王子がいたずらをすると、身がわりの少年がよ…

ラモーナとおとうさん ネタばれなし感想

ベヴァリー・クリアリー作 学研 1978年ニューベリー賞オナー賞受賞 面白さ ★★★★★満点 メッセージ性 ★★★★★満点 小学校中学年くらいから ジャンル ヒューマンドラマ 家族もの 内容 ラモーナのすきな日は、クリスマスと、自分の誕生日と、おとうさんの給料日で…

風の子キャディー ネタばれなし感想

1936年ニューベリー賞受賞 キャロル・ライリー・ブリンク作 ケート・セリディ絵 講談社(絶版してます) 面白さ ★★★★★満点 メッセージ性 ★★★★★満点 元気になれる ★★★★★満点 ジャンル 成長物語 冒険 家族もの 内容 開拓時代のアメリカを舞台にした、お転婆少…

メープルヒルの奇跡  ネタばれなし感想

面白さ ★★★★★満点 メッセージ性 ★★★★★満点 心が洗われる度 ★★★★★満点 ヴァージニア・ソレンセン著 ほるぷ出版 ジャンル ヒューマンドラマ 家族もの 1957年ニューベリー賞受賞 内容 戦争で心に傷をおった父親をはげますため、10歳の女の子マーリーとその一家…